ゲームジャンルで使われる略表記の意味と読み方について その2|むかキングブログ
ジャンルって色々あって、なんだかごちゃごちゃしている。
多くはアルファベットの頭文字3文字から構成されているるが、あれってどう読むの?
なんて思った事はありませんか?
このページではそんな素朴な疑問にして、ゲームの話をするためには無視できない各ジャンルの名称・略記・ジャンルの内容を説明します。
ちなみに今現在ではジャンルそのものが多く、1ページにまとめると非常に長くなるため2ページに分けて説明します。
こちらはその説明の2ページ目となります。
このページでの説明は
レーシング/パズル/ファイティング/テーブル/音楽ゲーム/オムニバス/その他
といった、7つのジャンルについて説明に加え、
複合ジャンル
についても説明したいと思います。
以下は別ページで説明するジャンルです。知りたいジャンルがあればどうぞ。
【ゲームジャンルで使われる略表記の読み方と意味について その1】へ
(ACT・STG・RPG・ADV・SIM・SPGのそれぞれについて)
『ジャンル』とは?
ジャンルとは簡単に言ってしまえばそれぞれのゲームを分類したものです。
簡単には『謎解きゲーム』『避けゲーム』『撃ち落としゲーム』といった具合にジャンル分けされますが、
これといった定義が設けられていないため出版雑誌やサイトによって表記が異なる場合がありますが、根本となる意味合いに変化はありません。
以下では一般的に表記されるジャンルを説明します。
ゲームジャンルで使われる略表記の読み方と意味について その2
RCG/RCE
正式名称:Race Game |
読み方:レース ゲーム |
RCG一口説明:速度調整が勝利の鍵。自身の全てをハンドルに込めろ |
バイクや自動車といった実在する乗り物や架空の乗り物でレースを行うゲームジャンル。
ゲームの醍醐味は限られた条件(主に時間制限など)の中で上位入賞を目的としたものが多いが、
中には順位という概念が存在せず、障害物だらけのコースをゴールに向けてひたすら走るといった内容も。
全ての共通点は『何らかの乗り物に乗ってスピード感を味わう』という内容のため、
例えばスポーツ競技として有名なオートレースの場合も『レースゲーム』という扱いになる模様。
臨場感を演出する意味もあって奥行き型3Dスクロールによるレースゲームも多く、
身近な乗り物という事もあってか自動車によるレースゲームが非常に多い。
また一部のレースゲームには攻撃の概念が含まれる場合もあるが、
この場合の攻撃は破壊的な表現ではなく妨害の役割を担う場合が多い。
レースゲームの一例としては
- リッジレーサー
- マリオカート
- ランナバウト
などがある。
なお、このサイト内ではレースゲームを『RCG』と表現する。
PZL/PUZ
正式名称:Puzzle Game |
読み方:パズル ゲーム |
PZL一口説明:条件通りに謎を解き、条件通りに消しまくれ(ナンダソレ?) |
出題された問題を試行錯誤して解いていくゲームだが、実際には『落ちものパズル』という表現の方がこのジャンルを理解し易く、
一定時間内に同色キャラをくっつけたり並べたりする事で画面上のパネル内に空間を作り続けるゲームが流行っている。
このサイトではパズルゲームを『PAL』として表記。
パズルゲームの一例は
- お絵かきロジック
- ぷよぷよ
- テトリス
などがある。
単調になりやすいゲーム性を楽しく感じさせられるように試行錯誤した結果、実に様々なキャラクターが採用されているが、
その多くは知名度を高めた各タイトルに出て来たキャラクタを再利用するケースが多い。
主に人気のあるキャラクタが別ジャンルのゲームに再登場するという意味もあってか、
キャラが使用される本タイトル内では見る事の出来なかった別の一面などを知る事も出来るため、
コアなファンにとってはその一面を見る為にユーザー化するケースもあるようだ。
またゲームの内容が基本的にほのぼのしている場合が多いため、
理解し易いという意味ではゲームに関心を持たない人でも出来る数少ないジャンルと言える。
FTG
正式名称:Fighting Game |
読み方:ファイティング ゲーム |
FTG一口説明:信じられるものは己の力のみ。戦え、勝ち抜け、勝ち続けろ |
実はジャンルとしてはアクションゲームだが、登場キャラの作り込みが非常に盛り込まれており、
アクションゲームと格闘ゲームを別のジャンルとして認識するユーザーも多いので念のためピックアップ。
多くは1対1や3対3といった同人数同士による格闘または武器格闘で勝敗を決定する内容であり、
ジャンル表記の『FTG』よりは『格ゲー』としての認識が圧倒的に高い。
ファイティングゲームの魅力は何と言っても実在する格闘スポーツ技や『あったらいいナ』の架空の技が追求されている所だが、
ふと見るとどこかで見た事があるようなキャラを自機として操作できる楽しみもある。
ファイティングゲームの一例としては
- ストリートファイター
- 餓狼伝説
- 鉄拳
などがある。
初心者にまず感じられるのが複雑な操作感だが、慣れればいとも簡単にキャラを操作する事が出来るようになり、
その操作によって相手を打ちのめす唯一無二の目的が達成される事で快感を覚えたファンは少なくなく、良くも悪くも社会現象化する場面も。
ゲーム内の世界と現実世界は常に分けた考えを持ちたいものだ。
TBL
正式名称:Table Game |
読み方:テーブル ゲーム |
TBL一口説明:昔みんながハマったレトロゲーム、ワイワイガヤガヤ |
オセロや将棋など、昔から親しまれる卓上レトロゲームをコンピューターゲーム化したものを指す。
最大のウリは単純明快かつ誰でも一度は目にしたものがあるゲームであり、遊び方の詳細やルールは別にしても存在そのものを知らない人を探す方が難しいジャンルと言えるかもしれない。
ゲーム内のアクション性も当然ながら皆無に近く、指定した駒やカードを選択し、それをゲームに合わせて決定したり交換したりというシンプルなゲームが集中する。
しかしシンプル故に奥深く、その場の判断が結果的な勝敗を大きく分けるスリル感が存在するため、時代に影響される事のない面白さを持続している。
一例としては
- トランプやチェス(レトロゲーム)
- 人生ゲーム(すごろくゲーム)
- ただいま勇者募集中 おかわり(すごろく+RPG)
などがある。
音ゲー/音楽ゲーム
正式名称:音楽ゲーム |
読み方:音楽ゲーム |
音ゲー一口説明:タイミング命! 音楽界に重要な音の演出を極めろ |
様々なジャンルの中で唯一英語による表現がされない、ある意味特殊なジャンル。
多くの場合は『音ゲー』として認識されており、このサイトでも『音ゲー』という表記をする。
音ゲーの最大の魅力の多くは落下してくるアイコンやバーに合わせてタイミングよく指定のボタンを押す事で1曲(1ステージ)の音楽が完成するというシンプルなゲーム構成。
世界的に有名な曲や、無名でも侮れないオリジナル曲が多数収録されており、極める為にはそれなりの技量を必要とする所も中毒者続出の多くの理由とされる。
音ゲーの一例としては
- beatmania
- パラッパラッパー
- リズム天国
などがある。
全ての音ゲーの共通点はリズム感であり、それが無ければゲームと言えども曲の完成度は著しく低下するため、例えばゲームセンター内でクールに演奏を演じる人物でもその裏では並々ならない努力が垣間見れたりする。
余談ではあるがコナミ発のDance Dance Revolutionというタイトルがあるが、それは足元に設置される操作盤の上に自身が乗り、コマンドに合わせてステップを踏んでスコアを競う内容。
コマンドを順番に押す事で自然とダンスが完成する事になるゲームなのだが、とある遊園地で小学生のプレイを目撃した。
………機敏な動きがカッコ良かったなぁ…。
まあ、恥ずかしがっている内には曲の完成度を望めないゲームである事は確かだ。
OMB
正式名称:Omnibus Game |
読み方:オムニバス ゲーム |
音ゲー一口説明:何が入っているかな? ある意味宝箱 |
コンピューターゲーム界においてのオムニバスとは、幾つかのゲームが1つのタイトルとして収録されたものを指す。
例えばかつての新作は今での旧作となり、コンピューター技術の発展という視点から再販するには現在の価格が付けられない。
しかし、再販する価値は確実にあるなどの理由で各メーカーが試行錯誤した末、幾つかのタイトルを1つに収録したのがオムニバスとなる。
したがってオムニバスジャンルの中にはアクションゲームやシューティングゲームなどが独立した形で収録されており、発表当時のスタイルを維持するものからアレンジを加えたものまで多岐にわたる事になる。
簡単に言えばかつての名作が1本のソフトに収録された作品がオムニバスというジャンルと言って差し支えなく、買い手からすれば1つの価格で複数のゲームをセット購入できるオトクジャンルでもある。
オムニバスの一例としては
- ナムコミュージアム
- タイトーメモリーズ
- カプコンジェネレーション
などがある。
各タイトルを見て分かると思うが各ゲーム会社の名前が先に来るように、このテのジャンルは各メーカーの代表作の集合体と言って過言ではない内容となっている。
また、当時は技術面の影響で『名前だけ移植』のファミコン時代とは異なり、アーケード版完全移植という点もファンからすれば嬉しい話である。
ETC
正式名称:et cetera |
読み方:エトセトラ |
音ゲー一口説明:ジャンルに含まれないその他のジャンル |
全てのゲームはジャンル分けされているようで、実はそうではないケースも存在する。
エトセトラジャンルの一例としては
- 山佐Digiガイド
- RPGツクール
- 三洋パチンコパラダイス(パチパラ)
などがある。
代表的なイメージとしてはギャンブルシミュレーションとも言える実在するパチンコ・スロット機種の内容や、これからゲームを捜索するといったRPGツクールなどが例として挙がる。
ギャンブル要素をテーマとしたパチンコ・スロットにおいてはシミュレーションゲームに近い気もするが、実際問題として『楽しむ』という観点で眺めるとそうではないためその他ジャンルに。
また、RPGツクールもRPGゲームを作り上げる意味ではシミュレーションに近いものがあるが、ある見方をすれば『ゲームを完成させるまではゲームとして成り立っていない』という解釈が出来るため、これもその他ジャンルという扱いの様である。
ちなみにパチパラに関してはおまけ要素とするには惜し過ぎる独立したゲームが収録されている場合もあるため、これに関してはオムニバスジャンルと言っても問題が無さそうであるが、肝心のタイトルがパチンコに観点を置いているため、このサイトではそちらを重視している。
複合ジャンルについて
複合ジャンルとはジャンルとジャンルが組み合わせられた事によって1つのゲームを実現するタイトルであり、近年の発表タイトルを眺めると複合しないジャンルを探し出す方が難しい感じさえする。
特にゲームを楽しむ上で必須項目となる『自キャラの動き』に関しては様々なアクション性が組み込まれており、その上で物語を進めるのだからRPG要素も濃くなっている。
更にはアクションの中にはシューティング要素も含まれるなど、プレイしている間に『どれが本当のジャンルなの??』といった疑問をぶつけたくなる場合も多々…。
しかし、いずれにしてもゲームとしての完成は成されているため、特にジャンルそのものは問題視されていない。
複合ジャンルの一例としては以下の通り。
- ARPG(ACT+RPG)
- AADV(ACT+ADV)
- SRPG(SIM+RPG)
など。
上から順に『アクションアールピージー』『アクションアドベンチャー』『シミュレーションアールピージー』と表現するが、
まあ、正直言ってアルファベットだけではごちゃごちゃしているだけでよくわからない。
しかも上記の複合ジャンルはあくまで主体となるジャンルの中で他に目立つ要素を代表的に取り入れたものも多く、実際には他のジャンルが含まれる場合も少なくはない。
なので、このサイトでは『ACT+STG』のように、複合するジャンルをそれぞれに分けた表現法で話を進めている。
ちなみに『ACT+RPG(ARPG)』というジャンルのゲームがあった場合、
- アクション要素の多いRPG(戦闘は全てアクション)
- アクション操作を必要とするRPG(アクション操作を行いつつフィールドを移動)
- RPG要素がほとんどだが、一部のイベントでアクションゲームが組み込まれている(イベント限りのアクションゲーム)
などの意味もあり、複合ジャンルの略表記のみからタイトル内容の全てを知る事は難しい。
ゲームジャンルで使われる略称の読み方と意味について その2 まとめ
以上、2ページに渡ってゲームジャンルを説明しました。
今どきはゲームの表現自体が進化しており、同じジャンル内にも様々なタイプが存在していますが、
少なくとも1つだけのジャンルに集中した作品よりも他のジャンルの要素が盛り込まれた作品が人気のようですね。
むかキング
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